2003年9月15日、新高輪プリンスホテルで開かれた華々しい記者会見において、バレーボールワールドカップのイメージリーダーとして結成が発表されたアイドルグループ「NEWS」。そのスターティングメンバー9名の中に、当時15歳だった森内貴寛(現・Taka)の姿がありました。同年11月7日にはセブン-イレブン限定発売のシングル『NEWSニッポン』でCDデビューを飾り、抜群の歌唱力でメインボーカルの一角を担っていたのです。
しかし、栄光のスタートからわずか約1か月半後の2003年12月、突如としてTakaの活動休止が発表されました。事務所側の公式発表は「高校進学に向けた学業専念」というものでしたが、そのままグループへ復帰することなく事務所を去る結果となりました。ファンの間に走った動揺の裏で、実際には何が起きていたのでしょうか。
報道各社の取材データや当時の状況を振り返ると、脱退の引き金には複数の要因が重なっていました。第一に、デビュー直後の時期に写真週刊誌等で報じられたプライベート写真の流出騒動が挙げられます。アイドルとしての規律やイメージ管理が極めて厳格だった事務所環境において、思春期を迎えていた本人の奔放な行動は大きな波紋を呼びました。
しかし、単なるトラブル以上に決定的だったのは「自分が本当にやりたい音楽との乖離」でした。後年のロングインタビューやドキュメンタリー番組において、Takaは「敷かれたレールの上で笑顔を作って歌い踊ることへの強い違和感」を吐露しています。事務所から与えられるポップスと、自らが内閣の底から湧き上がる感情をぶつけたいロックサウンドとの決定的な断絶が、退所への決断を後押しした最大の動機であったことは明白です。