現地を訪れた人が必ずと言っていいほど口にするのが、牧場併設のカフェで提供されるソフトクリームです。グルメサイトやSNS上では「これまでのソフトクリームの概念が覆された」「那須に来たらこれだけは絶対に食べるべき」と熱烈な賛辞が並びます。
ジャージー牛のミルクといえば、一般的には濃厚でこってりとした重い甘みを想像しがちです。しかし森林ノ牧場のソフトクリームを口に運ぶと、豊かなコクが一瞬で舌の上に広がりながら、驚くほどスッと引いていく後味の爽やかさに気付きます。余計な乳化剤や香料に頼らず、低温殺菌された搾りたてジャージー牛乳のポテンシャルを極限まで引き出しているからこそのキレです。
このソフトクリームには、季節による「味のグラデーション」が存在します。春から夏にかけて、森の青草をたっぷりと食んだ牛から採れるミルクはカロテンを多く含み、淡い黄色みを帯びて爽快なハーブのような香りをまといます。対して、秋から冬にかけて干し草を主食とする時期は、濃厚なクリーム感とナッツのような芳醇な深みが際立ちます。1年を通じて同じ味を均一に保つ工業製品ではなく、自然のサイクルそのものを味わう体験が、リピーターを惹きつける理由です。
また、那須森林ノ牧場のカフェメニューはスイーツだけにとどまりません。ランチタイムに多くのファンが指名するのが、自家製ジャージー牛肉をじっくり煮込んだ「森林ノ牧場ビーフカレー」や、旬の地元野菜と乳製品を組み合わせたプレートランチです。赤身の旨味が凝縮されたジャージー牛の肉質は噛むほどに深い味わいがあり、市販の牛肉とは一線を画す力強さがあります。さらに、搾りたてのジャージー牛乳そのものや、乳酸菌飲料「キスミル」など、素材本来の生命力をダイレクトに感じられるドリンク類も外せません。