では、どうすればこのレンズの呪縛を解き放ち、一瞬で実物以上の存在感を解き放つことができるのか。プロの現場で実践されている最大のキーポイントは「光の回り込み」と「顔の角度」のコントロールにある。
まず意識すべきは、真上や真下からの光を避けることだ。真上からの室内照明は目の下に不自然なクマを作り、鼻の下に濃い影を落とす。太陽光やライトが斜め45度の角度から顔全体を包み込む「順光〜半逆光」の位置に立つだけで、肌のくすみが飛んで自然なハイライトが生まれる。ポージングにおいては、カメラに対して正面を向くのではなく、体を30度ほど斜めにひねり、顔だけをレンズへと向ける「3/4アングル」を作るのが鉄則。さらに、顎をほんの数ミリ引き、後頭部を後ろに引く意識を持つことで、広角レンズ特有の歪みを相殺し、フェイスラインを一瞬でシャープに見せることが可能になる。