この前例なき挑戦の舵取りを任されたのが、俳優のソン・ジュンギだ。彼は洗練された立ち振る舞いと穏やかで力強いスピーチで、会場に観客が一人もいない静寂の空間を格調高いオーラで満たした。彼の存在は、画面越しの世界中の視聴者に安心感と緊張感の絶妙な調和をもたらしていた。
また、授賞式全体のプロダクションを担当したCJ ENMの徹底した安全対策演出も異彩を放っていた。プレゼンターと受賞者の接触を最小限に抑えるため、トロフィーの授受には消毒作業を行うシルバーの防護服に身を包んだ「トロフィー・マスコット」やロボットのような演出が導入された。非接触という制約すらも未来的なサイバーパンク風の演出へと昇華させた手腕は、当時のエンターテインメント業界から高く評価された。