365段の頂点を目指すルート上には、歴史的遺構から現代の体験型スポットまで多彩な魅力が凝縮されています。漫然と登るだけでは見落としがちな、訪れるべき必見スポットを整理します。
最上段の365段目に鎮座するのが、上野国三ノ宮としても名高い伊香保神社です。温泉医療の神である大己貴命(おおなむちのみこと)と少彦名命(すくなひこなのみこと)を祀り、古くから縁結びや子宝、商売繁盛の強力なパワースポットとして信仰を集めています。365段を自らの足で登り切って参拝することで得られる達成感と、境内から見晴らす赤城山や関東平野の眺望は格別です。
石段の中腹、およそ中間地点(212段目付近)に位置するのが、創業400年以上の歴史を誇る老舗・岸権旅館が提供する無料の足湯「辰の湯」です。石段街を登る旅人の足を癒すために開放されており、鉄分を豊富に含んだ茶褐色の源泉「黄金の湯」に直接足を浸すことができます。適度な湯温とベンチの配置により、散策中の息抜きスポットとして絶大な支持を得ています。
さらに石段の両脇には、昭和レトロの情緒を色濃く残す射的場やスマートボールなどの遊技場が軒を連ねます。コルク銃を構えて景品を狙う時間は、デジタル化が進んだ現代において世代を超えたコミュニケーションの場として機能しており、どこか懐かしい木造建築の佇まいが旅情を一層かき立てます。