コート紙を選ぶべき理由とは?特徴や厚さの選び方を印刷のプロが徹底解説

コート紙を選ぶべき理由とは?特徴や厚さの選び方を印刷のプロが徹底解説

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印刷用紙を比較検討する際、候補に挙がる代表的な4銘柄にはそれぞれ明確な長所と短所があります。用途を誤ると、「文字が反射して読めない」「色がくすんで高級感が損なわれた」といった致命的な発注ミスにつながりかねません。

用紙の種類表面処理と光沢度(グロス値)一般的な基準・価格相場編集部の見解・おすすめ用途コート紙強光沢(光沢度 約70〜80%)
表面がツルツルしており発色性抜群市場最安水準(基準値:1.00)
大量印刷で最も安価折込チラシ、特売告知、写真メインのリーフレット、イベントフライヤーマットコート紙微光沢・艶消し(光沢度 約20〜40%)
落ち着いた質感で乱反射が少ないコート紙と同等または数%増
流通量は極めて豊富会社案内、医療・教育関連パンフ、長文の読み物、上品さを出したい広報誌上質紙無光沢(コーティングなし)
コピー用紙に近く紙本来の質感コート紙とほぼ同等水準
厚手になると割安感あり申込用紙、アンケート用紙、事務書類、文庫本、スタンプカードアート紙超高光沢(光沢度 約85%以上)
顔料塗工量が両面40g/㎡とリッチコート紙より10〜20%高価
高級美術印刷向け美術展図録、高級写真集、ハイブランドカタログ、記念誌表紙

実務で頻繁に比較されるのがコート紙とマットコート紙の違いです。マットコート紙は表面の艶を意図的に抑えており、室内の蛍光灯下でも文字が白飛びせず読めるという高い可読性を持ちます。一方、色の鮮やかさやメリハリの強さではコート紙に軍配が上がります。

また、アート紙とコート紙の光沢比較を行うと、アート紙は塗工量がさらに多く、紙表面の細かな凹凸が限界まで排除されています。そのため、高精細な階調表現が求められる美術館の図録などではアート紙が指定されますが、一般の商業印刷ではコストパフォーマンスに優れたコート紙で十分以上の美麗な仕上がりを得られます。対照的に、コート紙と上質紙の印刷仕上がり評判を比べると、上質紙はインクが紙繊維に吸収されるため色が沈み、少しくすんだ柔らかい印象になります。文字主体の会報やペンで書き込ませる用紙には上質紙が必須となりますが、カラー写真を目立たせたい販促用途ではコート紙の鮮烈な発色が有利です。

林 結菜
著者

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。