快適性が強調されるドーム船ですが、現地に足を踏み入れて初めて露呈する「環境の落とし穴」がいくつか存在します。その最たるものが、船外と船内の極端な寒暖差です。
山中湖の朝は、秋口でも0度近く、厳冬期には氷点下5度から10度まで急降下します。ドーム船に乗船してしまえば室内は20度前後に保たれていますが、駐車場から店舗桟橋への移動、乗船待ちの待機時間、小型ボートでドーム船へ渡る数分間は、吹き付ける湖風に晒される完全な極寒地獄となります。「ドーム船だから軽装で良い」と高をくくって薄手のコートやスニーカーで訪れた初心者が、乗船前に芯まで冷え切ってしまうケースが後を絶ちません。脱ぎ着が容易な高性能ダウンや防風アウター、厚手の靴下、カイロの持参は絶対条件です。
さらに見落とされがちなのが混雑状況と駐車場のキャパシティです。土日祝日は出船予定の1時間以上前から湖畔道路に車が集まり始めます。特に年末年始や1月中旬から2月の最盛期は、近隣の駐車スペースが埋まり、遠方の指定駐車場へ案内される事態も珍しくありません。朝の受付順に船内の好座席が埋まっていく仕組みを採用している場合、到着の遅れはそのまま「釣りにくい席への配置」に直結します。出船時間の最低45分前には現地に到着しておくタイムスケジュールを組むことが、ストレスフリーな1日を過ごすための鉄則です。