車の走行性能、操縦安定性、そして走る・曲がる・止まるという基本機能を支えるのが車体深部のメカニズムです。普段は目に見えにくい部位ですが、車検時の定期交換や走行中の異音トラブルで頻繁に対峙することになります。
1. 車足回り部品名称(サスペンション・ブレーキ系)
路面からの衝撃を吸収し、タイヤを路面に接地させ続ける機構を足回り(サスペンション&ブレーキ)と総称します。
ショックアブソーバー&コイルスプリング(Shock Absorber & Coil Spring):スプリングが路面段差による衝撃を吸収し、ショックアブソーバー(ダンパー)がそのバネの揺れをオイルやガスの減衰力で速やかに収束させます。
スタビライザー(Stabilizer / Anti-roll Bar):左右のサスペンションを連結するコの字型の金属バーです。コーナリング時の車体の傾き(ロール)を抑制し、走行の安定性を保ちます。
ブレーキキャリパー&ブレーキローター(Brake Caliper & Disc Rotor):ディスクブレーキを構成する中核パーツです。油圧によってキャリパー内のピストンがブレーキパッドを押し出し、回転する金属円盤(ローター)を両側から挟み込むことで摩擦力により車を減速・停止させます。
2. 車下回りパーツ名称まとめ(駆動・排気系)
車体の底面を覗き込むと配置されているのが、エンジンの動力をタイヤへ伝える駆動系と、排気ガスを浄化・消音する排気系です。
ドライブシャフト(Drive Shaft):トランスミッションから出力された回転動力を左右の駆動輪に伝達する金属シャフトです。両端にジョイント部があり、ゴム製の「ドライブシャフトブーツ」でグリスが保護されています。ブーツの破損は車検不合格の代表例です。
ディファレンシャルギア(Differential Gear / 通称:デフ):コーナリング時に生じる左右タイヤの内輪差(回転数の違い)を吸収し、車輪の引っ掛かりをなくしてスムーズな旋回を可能にするギアボックスです。
マフラー(Muffler / エキゾーストシステム):エンジンから排出される高温・高圧の排気ガスを、触媒(キャタライザー)で有害物質を浄化し、サイレンサー(消音器)で爆発音を低減させて車外へ放出する一連の排気管構造です。
3. 車エンジンルーム部品名称(補機類・制御系)
ボンネット内部には、エンジン本体を取り囲むように各種補機類が整然とレイアウトされています。
オルタネーター(Alternator):エンジンの回転力を利用して電気を発電する発電機です。走行中に車載電装品へ電力を供給すると同時に、メインバッテリーへの充電を行います。
ラジエーター(Radiator):エンジン内部を循環して熱を奪った冷却水(クーラント)を、無数の細いチューブとアルミフィンで冷やす熱交換器です。走行風と冷却ファンを利用して放熱します。
ECU(Engine Control Unit / 電子制御ユニット):燃料噴射量、点火時期、スロットル開度などをセンサー情報に基づいて演算し、エンジンを最適にコントロールする「車の頭脳」となるコンピューターです。