街を歩いていて、ふと足を止める人が増えている。見慣れた赤い看板ではなく、洗練された白木と白を基調としたファサード。「白い大吉」の通称で親しまれるこの新店舗形態こそ、同社が総力を挙げて推進する「新世代大吉プロジェクト」の象徴だ。
従来の店舗が持つ「昭和レトロな下町情緒」は魅力である一方、若い単身女性や小さな子どもを連れたファミリー層には、やや敷居の高さを感じさせる側面もあった。新世代店舗では、明るく清潔感あふれるモダンな内装を採用し、最新の無煙ロースターや空調システムを完備。服に煙の匂いがつきにくい快適な空間設計を徹底した。
メニュー構成にも柔軟なアプローチが光る。従来のビールや酎ハイだけでなく、クラフトジンや厳選されたワイン、果実感あふれるサワー類がカウンターに並ぶ。入り口のハードルを下げつつ、焼き鳥のクオリティは一切妥協しない。この絶妙なハイブリッド戦略が、新たなファン層を確実に開拓している。