今回揺れを引き起こした要因の背景には、日本列島の日本海側に位置する歪み集中帯、すなわち「日本海東縁変動帯」の存在が深く関わっている。この地域は過去にも巨大な地殻変動を何度も引き起こしてきた複雑な構造を持つ。プレート同士が押し合う圧力が蓄積し、限界に達した瞬間に破壊が起きる仕組みだ。
私たちの記憶に焼き付いている2004年の新潟県中越地震、そして記憶に新しい令和6年能登半島地震でも、この歪み帯の存在が被害を急速に拡大させる要因となった。斜面崩壊や土砂崩れ、液状化現象など、地質的特徴からくる二次災害の危険性は極めて高い。過去の教訓を教訓のまま終わらせず、今まさに現場で直面している地盤リスクに目を向けなければならない。