K-1のスーパー・バンタム級(-55.0kg)戦線において、玖村将史の存在感は依然として群を抜いています。2020年代前半から階級のトップコンテンダーとして君臨し続けてきた彼は、通算戦績20勝以上、二桁KOという堂々たる数字を誇りながらも、現状に甘んじることなく進化を続けています。
現在の玖村が注力しているのは、従来の「天才的なカウンター狙い」からの脱却です。後楽園ホールや代々木第一体育館の記者席から見る直近のファイトスタイルには、明白な変化が現れています。相手の出鼻を挫く左ジャブと絶妙なステップバックに加え、強烈なインローやボディへの散らしを取り入れ、判定狙いと揶揄されがちだった戦術を「自ら倒しにいくプレッシャー型」へと再構築しました。
階級を巡る勢力図が目まぐるしく変動する中、所属ジムでのスパーリング環境を強化し、海外トップ勢とのマッチメイクにも即応できるスタミナを練り上げています。陣営関係者への取材によると、20代後半を迎えて肉体のピークを迎えた今、目指す先は単なる国内王座の再獲得にとどまらず、グローバルなメガイベントでの存在証明にあります。