体位ドレナージの手順と禁忌を徹底解説!臨床で迷わない排痰ケア

体位ドレナージの手順と禁忌を徹底解説!臨床で迷わない排痰ケア

体位ドレナージの手順と禁忌を徹底解説!臨床で迷わない排痰ケアに関する主要なデータを丁寧に解説いたします。

体位ドレナージを成功させる鍵は、痰が肺のどこに溜まっているかを正確に突き止め、その区域を上方に向ける解剖学的な姿勢を作ることです。

事前のフィジカルアセスメントでは、前胸部および背部の肺雑音の聴診部位をくまなく確認します。水泡音(コースクラックル)や連続性副雑音(ウィーズ、ロンカイ)が聴取されたエリアをターゲットに定めます。

【代表的な肺区域と推奨される体位の対応】

・上葉(S1・S2・S3):座位または半坐位(ファウラー位)。前上部は軽度後傾、後上部は軽度前傾をとる。
・中葉(右S4・S5)・舌区(左S4・S5):ベッドを15度ほど頭低位にし、患側をやや上にした1/4側臥位(背部にクッションを挿入)。
・下葉上区(S6):完全な腹臥位(または腹側を下にした腹臥位に近い側臥位)。ベッドは水平。
・下葉底区(S7・S8・S9・S10):ベッドを20〜30度の頭低位とし、前底区なら仰臥位、外側底区なら完全側臥位、後底区なら腹臥位をとる。

臨床では長時間の完全な頭低位が患者の苦痛や循環器リスクを伴うケースが多いため、30度程度の側臥位やクッションを用いた軽度頭低位など、患者の耐容性に合わせた現実的なポジショニングが推奨されます。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。