しかし、この変化は一筋縄ではいかない。ドン・キホーテの最大の魅力は、あの「圧縮陳列」と呼ばれるジャングル感だ。どこに何があるか分からないワクワク感の中に、突如として現れる大人のエリア。その絶妙な雑多さが失われることへの懸念も、社内では根強くあったという。
「すべてをクリーンにしすぎると、ドンキらしさが消えてしまう」。ある店舗デザイナーは匿名を条件に語ってくれた。「いかにして『怪しげな魅力』を残しつつ、現代のコンプライアンス基準をクリアするか。照明の角度や、ゲートの素材感一つにも、実は泥臭い試行錯誤が隠されています」。