無惨討伐の歓喜に沸く現場を一瞬で絶望へ叩き落としたのが、コミックス第201話における炭治郎の鬼化でした。
日光によって肉体が崩壊する寸前、無惨は「自らの想いと血液・力のすべて」を炭治郎へ注入しました。日の呼吸の適性を持ち、太陽を克服した禰豆子と血を分けた炭治郎であれば、「太陽を克服する最強の鬼の王」として永遠に君臨できると考えたためです。
無惨の細胞に乗っ取られた炭治郎は意識を失い、凶暴な鬼と化して仲間たちに襲いかかります。陽光を浴びても消滅せず、衝撃波を放つ炭治郎に対し、右腕を失った義勇らは「炭治郎のまま死なせてやりたい」と苦渋の決断を迫られました。
この絶望を救ったのが、人間に戻り駆けつけた竈門禰豆子の必死の呼びかけと、栗花落カナヲの捨て身の一撃でした。カナヲは残された右目の視力を犠牲にして「花の呼吸 終ノ型 彼岸朱眼」を発動。しのぶから託されていた「人間に戻す薬の予備」を炭治郎に投与しました。精神世界で無惨の甘言を振り払った炭治郎は、亡き仲間や家族の手によって引き上げられ、無事に人間へと生還を果たしました。