一枚で着用しても周囲の視線を集めない製品には、繊維工学とパターンメイキングに基づいた精緻な工夫が凝らされている。ユーザーが最も恐れるノーブラTシャツのポッチ対策およびノーブラTシャツの透けない理由は、主に3つの設計アプローチに分類される。
第1のアプローチは、身頃の内側に独立した裏地を配置する透け防止二重構造Tシャツの設計だ。胸部周辺のみ、あるいは前身頃全体を薄手の吸汗速乾メッシュや天竺素材で二重に仕立てることで、肌と外側の生地との間にわずかな空気層(エアギャップ)を生み出す。この空気層がクッションの役割を果たし、突起部分が外側の生地に直接テンションをかけるのを防ぐノーブラTシャツの仕組みとなっている。
第2のアプローチは、生地そのもののオンス(目付)と織り密度の向上だ。一般的な白Tシャツが4.0〜5.0オンス程度であるのに対し、ノーブラ対応を謳うモデルの多くは7.0〜9.0オンス以上の超高密度ヘビーウェイト天竺を採用している。糸の太さだけでなく、編み目を極限まで詰めることで光の直進を遮断し、生地が引っ張られても肌の色が表に透過しない遮蔽率(UPF50+基準相当)を達成している。
特に難易度が高いとされるノーブラTシャツの白の透け感に対しては、裏地の色をあえて肌色に近いペールトーンに設定したり、内側のパッドポケットを縫い目の出ないボンディング加工(熱圧着)で処理したりする高度な技術が投入されている。外見上はごく普通のオーセンティックなクルーネックTシャツでありながら、内部には透けとアタリを封じ込める多重防御が構築されているのである。