もっとも、完全に六曜が消え去ったわけではない。いまなお最大の壁として立ちはだかるのが、60代以上の親世代や親族の目だ。「一生に一度の祝い事に仏滅なんて」と難色を示す親戚との間で、板挟みに悩む若者もゼロではない。
専門家は「真っ向から否定して衝突するのではなく、実質的なメリットを数字で提示することがスムーズな説得につながる」と指摘する。「仏滅にする代わりに料理のグレードをワンランク上げた」「浮いた費用で親戚の宿泊費を全額負担できた」といった実利を示すことで、親世代の納得感を得やすくなるという。伝統を妄信するのではなく、お互いが納得できる落としどころを探る知恵が求められている。