冬にトイレが近いのはなぜ?寒冷利尿の正体と潜む病気リスクを徹底解説

冬にトイレが近いのはなぜ?寒冷利尿の正体と潜む病気リスクを徹底解説

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「冬だから近いだけ」と自己判断して放置していると、取り返しのつかない健康被害やQOL(生活の質)の著しい低下を招く恐れがあります。寒さは潜在していた泌尿器疾患の症状を顕在化させ、悪化させるトリガーとしても機能します。

特に注意が必要なのが過活動膀胱(OAB)です。日本排尿機能学会の疫学調査によると、国内の患者数は40歳以上の男女で推定1,000万人を超えています。急に我慢できないほどの尿意が起こる「尿意切迫感」を主症状とし、頻尿や夜間頻尿、場合によってはトイレに間に合わず漏れてしまう「切迫性尿失禁」を伴います。冬場は冷えによって膀胱の知覚神経が過敏になり、この過活動膀胱の症状が劇的に悪化するケースが多発します。

男性特有の警戒すべき疾患として挙げられるのが前立腺肥大症の悪化原因です。50代以降の男性の多くに見られる前立腺の肥大ですが、寒冷刺激によって前立腺を取り巻く平滑筋が緊張すると、尿道をさらに強く圧迫します。「尿が出にくいのに回数は増える」「排尿後もスッキリしない残尿感がある」「いきまないと出ない」といった症状が冬場に顕著になるのはこのためです。最悪の場合、尿が全く出なくなる「尿閉」に陥り、緊急導尿が必要になる事態も現場では頻繁に確認されています。

女性の場合、冷えによって骨盤底筋群の柔軟性が失われ、腹圧性尿失禁や急迫性尿失禁を併発しやすくなります。さらに免疫力低下と相まって、膀胱炎のリスクも跳ね上がります。「排尿の終わりにチクチク痛む」「尿が白く濁る」といった違和感がある場合、寒さのせいではなく細菌感染を疑う必要があります。

阿部 裕樹
著者

阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。