小宮悦子さんの名を日本全国に決定づけたのが、1985年10月にスタートした伝説的報道番組『ニュースステーション』でした。メインキャスターである久米宏さんの初代サブキャスターに抜擢された小宮さんは、軽妙洒脱な久米さんのトークを絶妙な間で受け止め、時に鋭く切り返すパートナーシップを築き上げました。
番組内で特に大きな反響を呼んだのが、スタイリストを起用したファッショナブルな衣装です。膝上丈のミニスカートからスラリと伸びる「抜群の美脚」は連日視聴者の視線を集め、従来の報道番組では考えられなかったスタイリッシュな演出として一大ブームを巻き起こしました。
単に外見を着飾るだけでなく、複雑な国際情勢や国内政治のニュースを分かりやすく噛み砕いて伝えるアナウンス技術の高さがあったからこそ、彼女のビジュアルは「知的な洗練」として広く受け入れられました。久米宏さんとの息の合った掛け合いは、夜10時台のテレビ視聴習慣を根底から変える原動力となったのです。