アルトリコーダー運指表の完全攻略|ソプラノとの違いと高音サミング術

アルトリコーダー運指表の完全攻略|ソプラノとの違いと高音サミング術

アルトリコーダー運指表の完全攻略|ソプラノとの違いと高音サミング術にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。

SNSや知恵袋、保護者コミュニティにおいて毎年新学期になると多発するのが、「中1の息子がテスト前の練習で低い音を鳴らせず、裏返った奇怪な音を出している」「高音になるとキーキー鳴って耳が痛い」という相談です。編集部が音楽科教諭や管楽器リペアマンに取材したところ、この2大トラブルには明確な音響物理的トリガーが存在することが浮き彫りになりました。

まず、アルトリコーダー 低音 出ない 原因の9割は「息の圧力過多(息のスピードの速すぎ)」と「右手薬指・小指の微細な隙間」に集約されます。アルトリコーダーの管体はソプラノより容積が大きく、共鳴周波数が低いため、息を強く吹き込むと管内の空気柱が倍音振動を起こし、1オクターブ上の倍音(ピピッという甲高い音)へ跳躍してしまいます。冬場や緊張時に起きやすいのは「冷たい息」を急激に流し込むケースです。低音F4〜G4を出す際は、寒い日にガラスを手で温めるように「温かい息(息の温度を高める意識)」を、お腹の底から静かに満たすイメージで送り込むのが鉄則です。同時に、ダブルトーンホールの塞ぎ残しを指の腹全体で柔らかく密閉させるセルフチェックを行ってください。

一方、第2オクターブ中盤から登場するE5以上のハイトーンにおける最大の関門がサミングです。アルトリコーダー 高音 サミング コツの真髄は、「親指の爪の立て方と隙間のミリ単位の制御」にあります。決して指を大きくずらして穴を全開にしてはいけません。左手親指の第一関節を軽く曲げ、爪の先をわずかに食い込ませるようにして「上部に三日月状の極小スリット(約1〜2ミリ程度)」を作り出すのが理想です。開口部が広すぎると音程がぶら下がり、狭すぎると発音しません。親指の腹を滑らせるのではなく、指関節の屈伸によって爪側で穴の縁を引っ掛ける身体感覚を体得すると、高音域の音割れは劇的に消失します。

鈴木 陽菜
著者

鈴木 陽菜

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