ブエナビスタの史実における戦績を振り返ると、彼女がいかに特別な存在であったかが浮き彫りになります。2008年暮れの阪神ジュベナイルフィリーズを皮切りに、桜花賞、優駿牝馬(オークス)を制覇して牝馬2冠を達成。古馬となってからもヴィクトリアマイル、天皇賞(秋)、ジャパンカップを制し、G1通算6勝という金字塔を打ち立てました。
特筆すべきは、その驚異的な安定感と劇的なレーススタイルです。通算成績23戦9勝のうち、なんと19戦で2着以内(連対)を記録。牡馬の超一線級が集う有馬記念でも2年連続で2着に好走するなど、どんな展開や不利があっても必ず最後は豪脚を伸ばして掲示板に飛び込んでくる姿は、当時の競馬ファンを熱狂させました。
直線で絶望的な位置から猛然と追い込んでくるドラマ性と、名門・松田博資厩舎が手掛けた完成された馬体は、まさに「ウマ娘の主人公」にふさわしい資質を備えています。競走馬としての圧倒的な実績があるからこそ、ファンはゲーム内での勇姿を待ち望んで止まないのです。