爆弾低気圧が発生する最大の引き金は、シベリア大陸から南下する氷点下30度以下の極寒気団と、黒潮(日本海流)の上を通過して湿った南からの温暖気流が日本列島付近で激突することにあります。両者の温度差が極大化する地点では強力な前線が形成され、水平方向の密度差を解消しようとする運動エネルギーが一気に渦運動へと変換されます。
警戒すべきピーク時期は、寒暖の差が最も激しくなる12月から3月を中心とした冬期、および「春一番」などの強風が吹く4月上旬です。日本気象学会等の研究データによると、日本周辺で発生する爆弾低気圧は年間平均で約20〜30個観測されており、特に日本海を通過して北海道・東北の太平洋側へ抜けるルートでは、陸地を挟んで気圧傾度が一気に跳ね上がります。
気象レーダーやスーパーコンピュータのシミュレーション解析によれば、低気圧の中心に向かって四方から毎秒30メートルを超える突風が吹き込むため、等圧線の間隔が極めて狭くなります。この急勾配な等圧線構造こそが、短時間のうちに平穏な天候を猛烈なホワイトアウトへと急変させる主因です。