美容・ヘアケア業界において、近年急速に存在感を増しているのが「水分保持」に着目したケアアプローチだ。毎日の入浴後やスタイリング前に使用する洗い流さないトリートメント(アウトバストリートメント)には、主にオイル、ローション、そしてミルクの3つの形態が存在する。
オイルは髪の表面をコーティングして摩擦や外的刺激から保護する力に長けているが、髪内部への水分補給という点では限界がある。一方、ローションは浸透性に優れるものの、保持力が弱く時間が経つと蒸発しやすい。その点、ヘアミルクは水溶性の保湿成分と適度な油分が精妙にエマルジョン(乳化)化されており、髪の内部までうるおいを浸透させつつ、しなやかな保護膜を形成する。
髪のパサつきやゴワつき、広がりといった毛髪トラブルの根源は、毛髪内部の水分不足とCMC(毛髪セル膜複合体)の流出にある。内側からふっくらと膨らませるような柔軟性を与えられるのは、まさにヘアミルクならではの強みなのだ。