街中の自動販売機やコンビニで誰もが自由に買える背景には、日本の食品表示法および食品衛生法における厳密な商品区分が関係しています。リポビタンDやチオビタドリンクといった従来の栄養ドリンクは「医薬品」または「指定医薬部外品」に指定されており、配合できる成分や効能の表示が薬事関連法によって厳格に管理されてきました。
これに対し、モンスターエナジーやレッドブル、ZONeなどのいわゆるエナジードリンクは、炭酸水や果汁ジュースと全く同じ「清涼飲料水」として届け出されています。医薬品的な効能効果を謳わない代わりに、ジュース類と同等の流通ルートに乗せることができるため、法的に未成年者への販売を禁じる根拠規定が存在しません。
コンビニのレジで酒やタバコをスキャンした際に表示される「年齢確認タッチパネル」も、エナジードリンクのスキャン時には作動しません。大手コンビニエンスストアの本部関係者への取材によると、「法令上の根拠がない以上、店舗スタッフが独自の判断で中高生や小学生への販売を拒否することは契約上不可能」というのが現場の統一見解となっています。法規制がないまま流通規模だけが爆発的に拡大した結果が、現在の「子供でも無制限に買える環境」を生み出しています。