『GANTZ』の歴史を語る上で、転換点となった中盤の二大ボスも忘れてはなりません。それが「オニ星人ボス」と「千手観音仏像星人」です。
オニ星人ボスの戦闘力と詳細まとめを確認すると、彼は新宿歌舞伎町を戦場としたミッションの元凶であり、雷撃を操るリーダー格でした。人間に擬態する知性を持ち、全身から放たれる超高圧電流は、ガンツスーツの防御リミットを一撃でオーバーヒートさせます。さらに強酸を吐き出し、近接格闘でも圧倒的なパワーを発揮しました。このオニ星人編において、重力で敵を押し潰す「Zガン」が初めて報酬として登場したことからも、その脅威度の高さが裏付けられています。
一方、連載初期の読者に最大の絶望を植え付けたのが千手観音仏像星人の絶望感と倒し方です。数ある仏像星人の中でも別格の強さを誇り、触れるものすべてを骨まで溶かす強酸の聖水、斬撃を防ぐ無数の腕、頭部から放たれる破壊光線、そして致命傷を負っても再生するタフネスを備えていました。
この戦いでは、初期メンバーである岸本恵をはじめとする主力陣が次々と惨殺され、最後は加藤勝が自らの命を賭けた捨て身の相打ちによって辛うじて撃破しました。知恵も装備も乏しかった初期ガンツチームにとって、千手観音はまさに「死の化身」そのものでした。
さらに物語全体を鳥瞰すれば、ネギ星人から最終決戦までの経緯は、人類側が兵器の特性を理解し、弱小な地球潜伏型エイリアンから軍事侵略部隊へと敵のスケールが急激に跳ね上がっていくサバイバルの記録でもありました。初期に登場した鳥男星人の強さと危険度のように、三次元機動力でルーキーを翻弄した敵から、やがて国家単位の戦争へと発展していったのです。