昼間は日陰で丸くなって眠っていたスマトラトラやマヌルネコが、陽が沈むと同時に目を覚まし、しなやかな足取りで檻の中を巡回し始める。その瞳は夜光を反射して怪しく光り、低く響く唸り声は昼間には決して体感できない緊迫感を周囲に漂わせる。
特に圧巻なのは、鳥類や小型哺乳類のエリアだ。闇に目が慣れてくるにつれ、枝から枝へと静かに飛翔するフクロウの翼音なき羽ばたきや、暗がりで忙しく動き回るムササビの動きがはっきりと捉えられるようになる。人間の視覚が制限される分、耳を澄ますと聞こえてくる葉擦れの音や吐息のリアルさが、野生の気配をよりいっそう際立たせる。