実際にガットのメンテナンスを軽視した結果どうなったのか、SNSやテニスコート現場で集約されたプレイヤーのリアルな声と、専任ストリンガーの証言を検証します。
取材に応じた都内テニス専門店のストリンガーは、次のように現場の実態を明かします。
「持ち込まれるラケットの約3割は、1年以上張り替えられておらず完全にテンションが抜けた危険な状態です。『まだ切れていないから』とおっしゃるお客様ほど、手首や肘の痛みを訴えられています。半年放置したガットは、新品時に比べて衝撃吸収性が40%以上落ちているという実験データもあります。道具を大切にすることは、ご自身の身体を守ることに他なりません」
愛好者コミュニティに寄せられた実際の体験談からも、張り替えの重要性が浮き彫りになっています。
【30代男性・社会人サークル所属】:
「ポリガットを張って『切れないからコスパ最高』と半年以上使い続けていたら、ある日突然強烈な肘の激痛に見舞われ、テニス肘と診断されました。完治まで半年間ラケットを握れませんでした。復帰後、ナイロンマルチを2ヶ月周期で張り替えるようにしてからは、痛みは完全に消え、スピンのキレも格段に向上しました。工賃をケチった結果、高い通院費を払うことになり猛省しています」
【40代女性・スクール中級クラス】:
「コーチから『そろそろ張り替えた方がいいですよ』と言われても、見た目に変化がないので放置していました。思い切ってゼビオで即日張りをお願いし、張り替えた翌週のレッスンで打った瞬間、あまりの打球の軽さと飛びの違いに衝撃を受けました。力まなくても深いボールが返せるようになり、テニスが何倍も楽しくなりました」