秋野太作さんの本名は津坂匡章(つさか まさあき)といいます。三菱地所を退職後、演劇界のエリート養成機関であった俳優座養成所に第15期生として入所しました。この15期生は後に「花の15期」と呼ばれ、地井武男さん、夏八木勲さん、原田芳雄さん、前田吟さんら、昭和から平成の日本映像界を牽引する錚々たる顔ぶれが同期に揃っていました。
デビュー当初は本名である「津坂匡章」名義で活動しており、映画やテレビで順調にキャリアを重ねていました。しかし、1970年代半ばに芸名を現在の秋野太作へと改名します。
改名の背景には、テレビドラマのプロデューサーから「もっと親しみやすく、インパクトのある名前にしてはどうか」と持ちかけられたことや、自身の役者人生における脱皮を図る意図がありました。「太く作る」という力強い響きを持つこの芸名は、バイプレーヤーとしての独自の立ち位置をより強固なものにしていきました。