噂の決定的要因となった最大の作品が、ワーナー・ブラザース映画配給で社会現象を巻き起こした映画『余命10年』だ。藤井道人監督がメガホンを取り、難病を患い余命が限られた主人公を高坂茉莉役の小松菜奈が熱演。その傍らで生きる意味を見失いながらも彼女を支え続ける和人役を、坂口健太郎が演じきった。
この珠玉の恋愛映画において、二人がスクリーン越しに見せた感情の吐露は凄まじかった。単なるお涙頂戴の枠を完全に超えた重厚なヒューマンドラマとして日本映画界に金字塔を打ち立てた本作だが、作品自体の「難病」という主軸テーマと、坂口のやつれた表情や涙の演技が強烈なインパクトを残した結果、検索エンジンで俳優名と病名がダイレクトに結びついてしまったのだ。