夜中に突如として湧き上がる激しい食欲には、人体のホルモンバランスが大きく作用しています。深夜にお腹が空く理由とメカニズムの主役となるのが、胃から分泌される食欲増進ホルモン「グレリン」と、脂肪細胞から分泌されて満腹中枢を刺激する「レプチン」です。
睡眠不足や夜更かしが続くと、体内時計のリズムが崩れてレプチンの分泌量が約15%減少する一方で、グレリンの分泌量が約15〜20%跳ね上がることが各種の医学研究で実証されています。つまり、夜更かしをしている時点で、生物学的に「高カロリーな脂質や糖質を渇望するスイッチ」が強制的に入ってしまうわけです。
さらに、夜中に急にお腹が空く原因と真相には「脳の疲労」と「偽の空腹」も隠されています。デスクワークやスマートフォンの光刺激によって脳のエネルギー(ブドウ糖)が消費されると、胃袋には未消化の食物が残っているにもかかわらず、脳が「エネルギーが枯渇した」と誤認して摂食シグナルを出します。これが深夜特有の“エモーショナル・イーティング(感情的・錯覚的な食欲)”の正体です。