スピッツのチェリーをギターコードで練習する際、ほぼ100%の学習者が直面するのが「Aメロ」や「サビ」に登場するバレーコード「F」の存在です。大手楽器メーカーの調査では、ギター初心者の約7割から8割が「バレーコードの挫折」を経験していると報告されています。人差し指1本で1フレットの全弦(1弦〜6弦)を均等にセーハするフォームは、握力や指の柔軟性が未発達な段階では極めて過酷なタスクです。
しかし、ここで諦める必要は一切ありません。プロの現場やスタジオミュージシャンの間でも日常的に使われているチェリーのバレーコード省略形(簡単Fコード)を取り入れることで、この壁は一瞬で無力化できます。
具体的には、最も音が出にくい「6弦の1フレット」と「1弦の1フレット」を無理に押さえにいかず、中音域の響きを優先する以下のフォームを採用します。
【挫折知らずの「簡単F(Fmaj7風/省略F)」の押さえ方】
・人差し指:2弦1フレット
・中指:3弦2フレット
・薬指:4弦3フレット
・親指:ネックの上から軽く出して6弦・5弦に触れてミュート(消音)、または5弦3フレットを薬指で押さえて4弦3フレットを小指にする
・1弦:開放(鳴らすとFmaj7の美しい響き)または人差し指の腹で軽く触れてミュート
この省略形を使えば、指への負担は基本コードの「C」とほとんど変わりません。完全なバレーコードでなくても楽曲のコード感は十分に表現できます。まずはこの簡単コードで曲全体の流れを止めずに演奏する感覚を脳と指にインプットすることが、上達への最速ルートとなります。