字を書くとき手が震えるのは病気?書痙や本態性振戦の真相と即効の対処法

字を書くとき手が震えるのは病気?書痙や本態性振戦の真相と即効の対処法

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手の震えに関して、インターネット上には医学的根拠を欠いた俗説が蔓延しています。最も危険かつ蔓延している誤解が「緊張を強い意志でねじ伏せようとする」アプローチです。

人間は「震えてはならない」と強く念じるほど、脳の扁桃体が活性化し、危険を察知した交感神経からアドレナリンが過剰分泌されます。その結果、筋緊張と心拍数が跳ね上がり、皮肉にも震えが劇的に増幅するという予期不安の悪循環(心理的ブーメラン現象)に陥ります。根性論で手を抑え込もうと筆圧を強めれば、筋肉の拮抗作用が破綻し、かえってペン先が制御不能になります。

もう一つの重大な盲点が、「アルコールによる一時的な鎮静」に頼る行為です。本態性振戦の患者は少量の飲酒によって一時的に震えが軽快することが知られていますが、これは脳の中枢抑制が働いた見かけ上の現象に過ぎません。アルコールが抜けるリバウンド時には震えが以前より悪化し、常用すればアルコール依存症や薬剤性振戦という二次的な破滅を招くリスクがあります。

また、ネット通販で見かける「自律神経を整えるハーブサプリメント」や「飲むだけで震えが止まる民間薬」に頼り切り、確定診断を先送りにしてしまう事態も深刻です。書痙やパーキンソン病の初期症状であった場合、早期の専門的介入を逃すことで手先の機能予後を悪化させる危険性があります。

山田 真由
著者

山田 真由

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