赤虫とはどんな虫?人体への害と刺す危険・ベランダ発生の真相

赤虫とはどんな虫?人体への害と刺す危険・ベランダ発生の真相

赤虫とはどんな虫?人体への害と刺す危険・ベランダ発生の真相についての真相をご紹介します。

「昨日までは一匹もいなかったのに、今朝起きたらベランダ一面に赤い虫がびっしり蠢いている」という現象に戦慄する人は少なくありません。なぜ赤虫は時期として5月に集中し、特にベランダのコンクリートを好んで群がるのでしょうか。そこには彼らの繁殖生態と都市環境の構造が密接に結びついています。

第一の理由は、温度条件と日照への嗜好性です。タカラダニは陽光を好み、直射日光で暖められたコンクリート面を極めて好みます。春先から気温が上昇し、コンクリート表面温度が20℃から30℃近くに達する4月下旬から5月にかけて、越冬した卵から一斉に孵化します。日光が遮られる北向きのジメジメした日陰よりも、南向きや西向きの開放的なベランダ、屋上広場、ブロック塀に集中するのはこのためです。

第二の理由は、コンクリート特有の微細構造と餌資源の蓄積です。肉眼では平滑に見えるコンクリート面も、微視的には無数の微細な孔(ポーラス構造)やクラック(ひび割れ)が存在します。タカラダニはこうした極小の隙間に身を隠し、春風に乗って飛来・沈着したスギやヒノキの「花粉」、空気中の有機塵埃、微細なコケなどを捕食しています。春先の都市部ベランダは、外敵が少なく餌が豊富に溜まる格好の温床となっているのです。

そして第三の理由は、単為生殖による爆発的増殖と急激な収束です。日本国内で確認されているカベアナタカラダニは、発見される個体のほぼすべてがメスであり、オスを介さずに単為生殖で短期間に爆発的な個体数へ達します。しかし、成虫の寿命は短く、梅雨に入って長雨が続くと湿度の過多や水没によって急激に姿を消します。6月後半から7月になると何事もなかったかのように全滅するため、この「約1ヶ月間の集中発生」が生活者の印象をより劇的なものにしています。

中島 亮太
著者

中島 亮太

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。