種市篤暉のキャリアを語る上で避けて通れないのが、2020年9月に受けた右肘内側側副靱帯再建術(トミージョン手術)です。入団3年目の2019年に8勝を挙げ、さらなる飛躍が期待されていた矢先の離脱は、本人にとっても球団にとっても計り知れない痛手でした。
しかし、種市はこの長期離脱期間をただのリハビリでは終わらせませんでした。投球動作の根本的な見直しや体幹の徹底強化、身体の使い方をバイオメカニクスの観点から再構築したことで、復帰後には以前を上回る球威と球速を獲得します。2022年後半の一軍復帰、そして2023年シーズンの2桁勝利到達という劇的な復活劇は、地道な努力が結実した最高の結果です。