カタール大会以降、海外の反応とネットの評価は劇的な変化を遂げました。英『BBC』や仏『レキップ』などの有力メディアは、日本代表の組織的プレッシングと規律の高さを「現代フットボールの戦術的勝利」と絶賛。SNS上でも「規律正しく、誰もが献身的に走るリスペクトすべきチーム」と賞賛が相次ぎました。
しかし、ネット上で散見される「日本は守ってカウンターしかできない弱者のサッカー」という論調は、明確な誤解です。データ会社Optaのスタッツ分析を見ても、現在のアジア最終予選における日本は、ボール保持率65%以上を維持しつつ、ハイプレスからの即時奪回(ポジショナルプレー)を世界水準で成立させています。
真の課題は、相手が最初から自陣に引いてスペースを消してきた際の「ブロック崩し」の精度にあります。強豪相手にスペースがある状況での速攻は世界屈指ですが、引いた相手をこじ開けるクリエイティビティと、中央での絶対的な個の打開力に関しては、いまだ発展途上です。ネットの極端な賞賛や批判に惑わされず、「主導権を握る試合」と「耐えて刺す試合」の二面性をいかに高い次元で両立できるかこそが、現場が直面している真のリアルです。