映画『ヤッターマン』の公開当時、メディアやファンの視線を最も集めたのが、深田恭子が身にまとった本革製のドロンジョ・コスチュームだ。原作アニメのポップでセクシーなデザインを実写で再現するため、デザインチームはミリタリーテイストと高級感を追求。素材には特注のシープスキンやエナメルレザーが惜しみなく投入された。
製作費は1着あたり数百万円、予備やアクション用を含めた衣装総額は数千万円規模にのぼったとされる。デザインを担当したスタッフによれば、深田恭子のボディラインを完璧に際立たせるため、ミリ単位でのフィッティングが何度も繰り返されたという。コルセットの締め上げや全高15センチを超えるハイヒールブーツの着用は、過酷を極めた。しかし、彼女は愚痴ひとつこぼさず、完璧なプロポーションでドロンジョの気高さを見事なまでに具現化したのだ。