愛子さまの本名と苗字がない理由|敬宮愛子内親王の由来と戸籍の真実

愛子さまの本名と苗字がない理由|敬宮愛子内親王の由来と戸籍の真実

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「敬宮(としのみや)」という御称号と、「愛子(あいこ)」というお名前は、どのような思いで定められたのでしょうか。そこには、天皇皇后両陛下(当時皇太子同妃両陛下)の深い慈愛と、東洋の精神的支柱である古典への深い敬意が込められています。

2001年(平成13年)12月1日にお生まれになった愛子さまのお名前は、誕生から7日目に行われる皇室の伝統儀式「命名の儀」において正式に決定されました。考案に際しては、漢文学の碩学である学者たちが候補を絞り込み、最終的に両陛下が自ら選定された経緯があります。

出典となったのは、古代中国の儒学者・孟子の言行を記録した四書の一つ『孟子』離婁(りろう)章句下に記された次の一節です。

「愛人者人恒愛之、敬人者人恒敬之」
(人を愛する者は、人からも常に愛され、人を敬う者は、人からも常に敬われる)

他者を慈しみ思いやる心(仁)を持つ者は人から自然と愛され、礼節をもって他者を尊重する者は人からも敬意を払われる、という人間関係の根本原理を説いた教えです。人を愛する心から「愛子」、人を敬う心から「敬宮」と名付けられました。

愛子さまは、2022年(令和4年)3月に行われた成年にあたっての単独記者会見において、ご自身のお名前について次のように振り返り、両親への深い敬意を表明されました。

「『人を愛し、人から愛され、人を敬い、人から敬われる人になってほしい』という両親の願いが込められていると聞いております。この名に見合う人間になれるよう、日々努めてまいりたいと思っております」

会見場で見せられた穏やかで芯のある笑顔と、言葉の端々に宿る誠実さは、まさにその名の由来を体現するものであり、多くの国民に深い感銘を与えました。

山崎 陸
著者

山崎 陸

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