2020年代半ばから急加速したJ-POPクラシックスのストリーミング解禁と海外でのリバイバルブーム。その潮流は、思いがけない形で彼女の作品に光を当てた。日本の2000年代オルタナティブ・ポップとして、海外のリスナーや国内外のZ世代クリエイターが「Discover」リストを通じて彼女の楽曲に行き着いたのである。
「無色」や「Special Holynight」の切ないメロディラインは、短尺動画プラットフォームでの感情表現や、夜間のドライブ・プレイリストの定番として密かにバズを引き起こした。記号化された昭和シティポップとは異なり、平成初期の切実なエモ感(Emo)を体現する存在として、若い世代の感性に深く刺さったのだ。