現地へ向かう多くの人が見落としがちなのが、江ノ電の運行ダイヤと光の角度(太陽の位置)です。ただ現地に行くだけでは、思い描いたような写真は撮れません。
江ノ電は全線単線であり、日中はおよそ12分間隔で上下線の列車が運行されています。鎌倉高校前駅付近で上下線がすれ違うわけではないため、シャッターチャンスは「藤沢方面行き」または「鎌倉方面行き」が通過する約12分に1度ずつ訪れます。踏切警報機が鳴り始めると観光客が一斉にカメラを掲げるため、前方で撮影している人の頭やスマートフォンが画面に入り込みやすい構造になっています。
また、海をバックに江ノ電をきれいに収めるには午前中〜正午過ぎが順光となります。午後遅くになると太陽が江の島側に沈み始め、見事な「夕日と日没のドラマチックなシルエット」を撮影できる一方で、列車自体の車体色は逆光で暗くなります。「アニメの澄み渡る青空と緑の車両」を再現したいのか、「夕暮れの哀愁漂う海景」を撮りたいのかによって、訪れるべき時間は明確に異なります。