こんぴらさん参拝における最大の関心事は、やはり「どれくらい階段がきついのか」「往復で何分かかるのか」という点に尽きます。表参道から本宮、そして奥社へと続く石段は、区間ごとに勾配や景観が大きく変化します。
表参道口から大門までの序盤(1段〜365段)はお土産店や飲食店が軒を連ね、活気ある雰囲気を楽しみながら進むことができます。しかし、境内への正式な入口となる「大門」をくぐると空気は一変。平坦な石畳が続く「桜馬場」で一時的に息を整えられるものの、国指定重要文化財の「旭社」(628段)を過ぎたあたりから「御前四段坂」と呼ばれる急勾配の石段が現れ、太ももやふくらはぎへ一気に負荷がかかります。
なお、本宮までの段数は一般に785段と伝えられていますが、実は旭社の手前で1段下りる構造になっており、「786(悩む)」という語呂を避けて1段引くことで「785段」に調整されているという興味深い歴史的背景があります。
本宮から奥社「厳魂神社(いづたまじんじゃ)」までの追加583段は、舗装された観光参道というよりも深い自然に囲まれた山道に近い風情となります。勾配も一段と険しくなるため、スニーカーなどの歩きやすい靴が必須条件です。