浅丘ルリ子の女優としてのキャリアは、1955年の映画『緑はるかに』のオーディションで、3千人以上の応募者の中からヒロインに抜擢されたことから始まった。当時はまだ10代半ば。可憐で清純な美少女としてのデビュー劇は、日本映画史に残るシンデレラストーリーとなった。
彼女が所属した日活は、まさに日本映画の黄金期を迎えていた。同期や同世代には小林旭をはじめとするスターたちが勢揃いしており、彼らとともに数々のヒット作を連発。浅丘はまたたく間にトップ女優の座へと駆け上がっていった。過密な撮影スケジュールの中でも完璧な演技を見せ続けた彼女のプロ意識は、当時からスタジオ内で高く評価されていたという。