AOKIを語る上で欠かせないのが、企業としての歩みと近年のガバナンス改革です。一代で同社を巨大スーツチェーンへと育て上げた創業者・青木擴憲(あおき ひろのり)元会長の功績は大きく、日本のビジネスマンに高品質なスーツを行き渡らせる流通革命を牽引しました。
その後、東京五輪スポンサー選定を巡る一連の事件によって元会長らの逮捕・有罪判決という創業以来最大の危機に直面しました。しかし、同社はこの試練を契機に経営体制を抜本的に刷新。社外取締役の増員やコンプライアンス委員会の強化を通じて透明性の高い企業統治へと舵を切りました。
現在の紳士服アオキの最新動向を見ると、アパレル事業の再成長に加え、グループ傘下の快活フロンティアが手掛ける複合カフェ「快活CLUB」やフィットネス「FiT24」、ブライダル事業のアニヴェルセルなど、事業ポートフォリオの多角化が大きく実を結んでいます。スーツ単体への依存から脱却し、人々のライフスタイル全般を支える強靭な企業グループとして完全な再成長軌道に乗っています。