正統派アイドル女優としてスタートした沢口靖子を、押しも押されもせぬ「国民的女優」へと押し上げたのが、1985年のNHK連続テレビ小説『澪つくし』でした。
脚本家・ジェームス三木が手掛けた本作で、ヒロイン・古川かをる役を熱演。最高視聴率55.3%を記録する空前の大ヒットとなり、お茶の間の認知度は100%に近いものとなりました。健気で芯の強い女性像を見事に演じ切ったことで、単なるビジュアル先行のシンデレラガールから、本格派女優としての確固たる地位を築きます。
その後も大河ドラマ『独眼竜政宗』の愛姫役や、舞台『細雪』など重厚な作品でキャリアを積み上げ、1999年には運命のライフワークとなるドラマ『科捜研の女』(テレビ朝日系)がスタートします。
京都府警科学捜査研究所の法医研究員・榊マリコ役を演じ、最新の科学捜査を駆使して難事件を解決していく姿は、25年以上にわたり視聴者に愛され続けています。ひとつのドラマシリーズで四半世紀にわたり主演を務め続ける快挙は、日本のテレビドラマ史においても極めて稀有な偉業です。