年収800万円の会社員が得られる手取り年収は、配偶者や扶養親族の有無によって変動するものの、おおむね約570万円〜610万円の範囲に収まります。額面の約24〜28%、金額にして年間約190万〜230万円が給与から天引きされている計算です。
給与から引かれる内訳は、主に「税金(所得税・住民税)」と「社会保険料(健康保険・厚生年金・雇用保険・介護保険)」の2本柱で構成されています。
所得税の計算では、年収800万円の場合の給与所得控除額(190万円)を差し引いた後、基礎控除や社会保険料控除を適用して課税所得を算出します。年収800万円の課税所得はおよそ450万〜490万円程度となり、所得税率は20%(控除額42万7,500円)が適用されます。ここに一律10%の住民税が加わるため、税金だけでも年間で約80万〜100万円が差し引かれます。
さらに重くのしかかるのが社会保険料です。標準報酬月額の上限付近に達するため、健康保険料・厚生年金保険料・雇用保険料(40歳以上は介護保険料も加算)の合計は年間で約115万〜125万円に達します。額面が上がるにつれて税率が高くなる累進課税と相まって、「昇給しても手取りの伸びが鈍い」と感じる大きな要因となっています。