トップクラスの幹部が搭乗する防弾車は、標準車両とは全く異なる構造を持つ。装甲プレートの組込みや防弾ガラスの装着により、車重は数百キログラム単位で増加する。これに伴い、サスペンションやブレーキシステムも特注の強化品へと換装されるのが一般的だ。
さらに、タイヤがパンクした状態でも一定距離の走行を可能にするランフラット構造や、車内への有害物質侵入を防ぐ特殊な空気清浄システム、燃料タンクへの引火防止機構など、軍用車両にも匹敵するレベルの防犯機能が組み込まれている。車内は外界の脅威から完全に遮断されたシェルターとしての役割を果たしている。