多様な働き方が浸透するなか、通信業界を巡るインフラ整備の状況は大きな変革期を迎えている。かつてオフィスの固定電話に縛られていた社内コミュニケーションは解体され、スマートフォンの内線化やクラウド基盤への移行が加速度的に進む。こうした技術変化に伴い、個々の企業における従来の電話対応のルールも根本的な再定義を余儀なくされている。
業界の旗手である日本電信電話をはじめとする大手通信事業者は、固定電話網のIP化と高度なデータ連携を推進しており、どこにいても会社宛ての着信を受けられる環境が整いつつある。しかし、インフラが便利になった反面、個人がいつどのような状態で電話を受けるべきかという新たな課題も浮上した。便利になったからこそ、丁寧な対応と個人のリテラシーがこれまで以上に問われる事態となっている。