桝太一氏のルーツを辿ると、千葉県内の落ち着いた住宅街に行き着く。幼少期の彼は、決して「ガリ勉」タイプの少年ではなかったという。むしろ、近所の公園や里山を駆け回り、昆虫や水生生物を何時間も観察し続けるような自然児だった。
実家の家族構成は、父親、母親、そして桝氏本人の3人家族。一人っ子として育った彼は、両親の愛情を一身に受けながら、興味を持ったことへ没頭する自由を与えられていた。テレビ番組のインタビューでも「親から『勉強しなさい』と強要された記憶がほとんどない」と振り返っている。リビングには図鑑や科学雑誌がさりげなく置かれ、少年の好奇心を刺激する環境が自然と整えられていたという。この千葉での伸び伸びとした実家環境こそが、後の生き物好きや科学への強い関心を育む土壌となった。