『虹の橋』は1980年代から1990年代にかけてアメリカの愛犬家コミュニティや動物保護施設を通じて広まり、長らく「作者不詳(Author Unknown)」の伝説的な詩として語り継がれてきました。
しかし、近年の調査によって作者の素性が明らかになりました。作者はスコットランド出身の女性、エドナ・クライン・レキッシュ(Edna Clyne-Rekhy)さんです。彼女が1959年、19歳のときに愛犬のラブラドール・レトリバー「メジャー」を亡くし、押し寄せる悲しみの中でノートに書き留めた私的な詩が原型でした。
母親に見せたところ「悲しんでいる他の人たちにも届けるべきだ」と勧められ、少数の知人に手書きのコピーを渡したことから、手渡しやインターネットの黎明期を通じて世界中へと拡散していきました。1人の少女が愛犬を想って紡いだ純粋な祈りが、半世紀以上の時を経て世界中の飼い主の心を癒やす言葉となったのです。