視聴者の間で最も議論を呼んだのが、最終回(第10話)で描かれたそれぞれの結末です。泥沼の愛憎劇の果てに、主人公たちはどのような決断を下したのでしょうか。
結論から言えば、美都と涼太の夫婦関係は修復不可能となり離婚に至ります。美都は有島にも見捨てられ、住む家も仕事も信用も失いますが、それでも最後まで涼太への謝罪や反省を口にすることなく、開き直るかのように自分の足で歩き出す道を選びました。涼太もまた、美都への執着から解き放たれ、離婚届を受理された瞬間にどこか憑き物が落ちたような笑顔を取り戻します。
対照的だったのが有島夫妻です。麗華は有島の土下座と必死の謝罪を受け入れ、生まれたばかりの子供のために「夫婦を継続する」選択を下します。しかしそれは決して許しではなく、「一生消えない裏切りの十字架を背負わせる」という冷徹な制裁の始まりでもありました。視聴者に「本当に怖いのは誰なのか」をまざまざと見せつける鮮烈な幕切れでした。