生活感を隠すだけが収納ではない。物が出しやすく、かつ視覚的なノイズにならない状態を作ることこそが、現代の豊かな暮らしに繋がる。近藤麻理恵氏が提唱する「日常の道具に対する心地よさ」は、こうした小さなキッチンツールの選定にも色濃く反映されている。
雑然としがちな調理スペースにおいて、直線的で洗練されたホルダーが1つあるだけで、空間全体の印象が引き締まる。冷蔵庫のドアや側面に無造作に貼られていたプリント類を整理し、美しいスチール製のホルダーを配置する。それだけで、毎日の料理が作業からクリエイティブな体験へと変化するから不思議だ。