永田町の喧騒を離れたことで、私生活にも劇的な変化が訪れた。長年、政治家・菅直人の最大の理解者であり、時に最も手厳しい批評家でもあった妻・菅伸子氏との暮らしである。
かつて「首相になって、あなた一体何ができるの」という痛烈な著書で世間を驚かせた伸子夫人だが、夫の引退後は武蔵野の自宅で穏やかな時間を共に過ごしている。朝の散歩や近所の商店街での買い物など、かつてはSPに囲まれて叶わなかった庶民的な日常を慈しむように送っている。夫婦で囲む食卓では、長年の政治談議が減る代わりに、孫の成長や日々のニュースについての他愛のない会話が増えたという。肩の荷を下ろした夫の穏やかな表情に、夫人も静かな安堵をにじませている。